カウントによる考え方(15-15,30-30,デュース,0-15,15-30,30-40,40-30,30-15,15-0)



 今回の記事は、テニスの試合中の平衡ポイント及び、その次のポイントでの考え方、戦い方についての説明です。

 テニスのゲームでは、常に2ポイントをセットにして考えなければなりません。

 なぜならば、デュースのある通常の試合形式の場合では、2ポイントの差がつくことではじめてそのゲームの勝敗が決定しますから、平衡カウントからの連続した2ポイントのうち、どちらかの1ポイントを取っていれば負けることはありませんし、また、連続した2ポイントともを取ることができれば、ゲームを取得する確率は大きく高まると考えられるからです。

 そこで、まず平衡カウントからの最初の1ポイント目では、しっかりと集中して、良い作戦を立て、ミスをしないように注意深くプレーをするように心がけることが大切です。

 このポイントを取得すれば、ゲームを落とすことは無いわけですから。

 ここでは、「自分からミスをしない。」「甘いボールを打たない。」が基本的なやり方です。

 もしも、このポイントを相手に取られてしまうと、自分が1ポイントをリードするために、次からの2ポイントを連取しないといけなくなることは1ポイントの価値は2ポイント?で説明したとおりですから、気を引き締めて、後悔の無いようにプレーをして下さい。

 具体的には、”できる限り相手を振り回し、長くラリーを続ける作戦”がもっとも勧められるやり方です。

 その理由を以下に示します。

  1.相手を何度も走らせることによって、相手の体力、脚力を奪うことができる。(特に夏場は有効。)

 これにより、相手の集中力をとぎらせることができるかもしれませんし、相手が振り回されることを嫌がって、無理な勝負を仕掛けてくれば、ミスをしてくれるかもしれません。

 また、このプレーにより、試合の後半での相手の動きを鈍らせることにつなげられる可能性もあります。

  2.長くラリーを続けてたくさん走らせることが目的なので、あせって早く決める必要がない。(あせり、狙いすぎ、打ちすぎのミスが減る。)

 実際は攻撃のチャンスではないのに、早くポイントが欲しくなって、無理に攻撃をしかけてしまうことは多くの場合ミスにつながります。

 また、あせって打ったり、ライン際やネットぎりぎりの高さを狙ったり、強く打ちすぎるなどはミスの確率を上げてしまいます。

 その他にも、早くポイントを終わらせたいと思っていると、相手がミスをせずにラリーが長く続くことは自分にとってプレッシャーになりますが、この作戦でプレーをすることは、ラリーが続けばそれだけ相手に与える打撃が増えるということですから、精神的にも余裕が持てるようになります。

  3.相手のいないところに打つことによって、”甘いボール”になりにくい。

 相手がまっすぐに踏み込んで打てる回数を減らすことは、守備をするうえで非常に大切です。


 この作戦には、以上のような利点が考えられます。

 この作戦はどのカウントでも使える便利な作戦ですが、相手のボールが良ければ、それに応じてコースを狙う難易度も上がりますので、コースをつくことが難しいと判断したら、”無理をしない”と決断をすることも大切です。

 そして、このポイントを取ることができたら、次の1ポイントは積極的に攻撃していきます。

 ここでリードを広げ、相手に対して2ポイント差をつけることがゲーム取得につながるのですから、くれぐれも決して乱暴にならず、”迷い”を捨てて、しっかりと集中をして攻撃的なプレーを成功させてください。


 しかし、もしも平衡カウントでの1ポイント目を落としたのであれば、次のポイントでは、”防げるはずのミス”は絶対にしてはいけません。

 相手に1ポイントのリードを許しているときに、「ついラインぎりぎりを狙ってしまった。」、「ついネットぎりぎりを狙ってしまった。」、「ボールを良く見ていなかった。」などは、よくあるゲームを落とすことにつながる失敗例です。

 このようなことの無いように、リードされているということを十分に意識して、ミスの確率を減らす努力を怠らずにプレーをしてください。

 この場合の”防げるはずのミス”とは、もう一度打ち直すチャンスをもらえたら、次は成功させられると思えるミスのことです。

 又、このカウントでは相手はリードしているわけですから、積極的に攻撃してきます。

 ”甘いボール”は格好の餌食です。

 回転などをうまく利用して、攻められないように工夫して、相手のミスを誘います。

 もしも、このポイントも落としてしまったら、相手がゲームを取得する確率は非常に高まるわけですから、”防げるはずのミス”を決してせずに、どのような技術を習得するべきかの記事で説明した”甘くないボール”を丁寧に打ち続けるようにしなくてはなりません。



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