どのような技術を習得するべきか
今回は、テニスの練習をする際に目標とするべきこと（どのようなボール／ショットを練習するべきか）について説明します。
大きく分ければ、試合中のボールは２種類です。
それは”甘くないボール”と”甘いボール”です。
テニスの試合で勝つということを第一に考えた場合、その目標を達成するためには、”甘くないボール”を打ち続けられる技術を習得することが大変に重要なことです。
もちろん、その前に、ネットやアウトなどのミスは極力しないようにすることは言うまでもありません。
従って、テニスの試合のための練習をするときには、「”甘くないボール”を打ち続けてミスをしない技術」を上達させることが、最大の目標になります。
しかし、具体的に”甘くないボール”と”甘いボール”の違いを知らなければ、どのように意識をして練習してよいのかがはっきりしません。
そこで、下記に具体的なところを示しますので、しっかりと覚えて、しっかりと練習してください。
甘くないボール＝相手に攻撃されにくいボール。
・深い位置に落ち、そのバウンドは大きく弾み、相手をコートの後方に下げるボール。
・前方に踏み込んで打てないように、横方向へ走らせて打たせるボール。
・相手の苦手なところで打たせるボール。
・低く沈んだバウンドをし、相手の打点が低くなるために打ち込み難いボール。
・回転がしっかりかかりバウンドの変化が大きいボール。（跳ねる、伸びる、滑る、曲がる）
・相手に充分なスイングをするための余裕を与えない、しっかりとしたスピードのあるボール。
・コースを隠して打たれたボール。
甘いボール＝相手に攻撃されやすいボール。
・相手がベースラインの内側に踏み込んで打てるボール。
・まっすぐ後ろから体重をかけて打つことができるボール。
・相手の得意なところで打たせるボール。
・打点の高さがちょうど良く、打ち込みやすいボール。
・バウンドが単純なボール。
・相手に余裕を持って打つための時間を与えてしまうボール
・コースが読みやすいボール。
これらは、”甘くないボール”と”甘いボール”の基本的な具体例ですが、それぞれの項目を組み合わせることによって、または、そのときの相手の状況によって、どちらのグループに属するのかは変化しますので、注意が必要です。
テニスの練習をする際には、ただ単にショットを打つというのではなく、常に”甘くないボール”を打ち続けミスをしないことが目標であるように、意識を持って取り組むことが大切です。
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