子供の教育については、教育関係から政治関係まで、
まさに大変多くの方々が真剣に考えていることと思いますが、
テニスのコーチとしてジュニア選手の育成に携わる者としては、
第一に、”聞いてもらえるか”、”心に届くか”が大切な条件だと思っています。
そこで、一方的な押し付けではなく、双方向のコミュニケーションが子供の教育の基本と考えます。
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子供の教育をする際に、真面目に物事に打ち込まない時など、”自分のために頑張れ。”
と叱る指導者を良く見かけますが、テニスのレッスン中のボール拾いにしても、
自分のことばかり考えている子供は、ほかの子供たちが一生懸命に拾っていても、
知らん顔で好きなように遊んでいます。
”他人のために頑張れる者”が社会には必要なのですから、
これこそ私の考える子供の教育の柱です。
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子供の教育は、自分勝手な考えを厳しく律して、
他人のことを思いやることができる人間を育てるところに目標を定めるべきだと思います。
それがひいては平和な社会を実現するための礎となることでしょう。
自分勝手な暴力(言葉も含めて)は連鎖し、社会にとってひとつのプラスも生みません。
テニスにおいても、マナーは大変重視されています。
試合が終われば、勝者も敗者も無く握手をし、相手を称えます。
社会の将来のすべては子供の教育にかかっています。
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子供の教育をする際には、”人の価値は他人のために何を成したか。”であるということを、
重々教えるべきだと思います。
どんなにお金持ちでも、どんなに勉強ができても、どんなにテニスがうまくとも、
人のためにならない自分勝手な人間であれば、社会に相手にしてもらえません。
この社会で生きていく限り、自分の評価は他人がします。
他人に媚びるということではなく、社会のために自分が誇れる何かをすることこそ素晴らしい人生ではないでしょうか。
そういう子供の教育が必要だと思います。
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子供の教育は、一から十までを示し、その通りに行動させるようなものではなく、
あらゆる困難に対処ができる強くて賢い人間に育てることだと思います。
社会で生きていく上で必要な知恵、社会に貢献する心など、
”誰からも慕われ尊敬される人”に育ててあげるために教育に携わる者は日々勉強し、
まず身をもって示していかねばなりません。
テニス選手においても、このような資質を持つことが大切です。
子供の教育はこうあるべきです。
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子供の教育は、”引き出す”ことが目標でなければいけません。
子供たちはそれぞれ高い資質を持っています。
子供たち本人それぞれが、”自分はできる。”ということに自分自身で気づいていくことが重要で、
それにより、興味を持ち、自主性が育まれていくと思います。
与えられたものをこなしているだけでは、深い理解は得られませんし、テニスにおいてもその指導者、教育者を越えることはできません。
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子供を教育する上では、対象者の興味の方向性をよく理解しなくてはいけません。
それにより、テニス技術のアドバイスの仕方にしても良く考えて、もっとも効果的な伝え方をするべきです。
おそらく、ほとんどの言葉に対して、ファーストインプレッションのあり方で、
心の底から聞いてくれるか、聞き流してしまうかが決まります。
子供たちはそれぞれテニスにかかわらず、何かしらに興味を持っているはずです。
子供の教育はお互いの理解によって、実を結ぶものだと思います。
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子供の教育に体罰は必要ありません。
テニス競技においてポジティブシンキングは必要不可欠なもので、失敗を恐れてプレーするのでは、
ベストパフォーマンスを発揮することはできません。
練習での体得効果を高めるために、気持ちを引き締めるというのであるならば、
テニスの向上につながる筋肉トレーニングを確実な負荷を計算し、行なうべきだと思います。
殴ったところで、競技の向上につながることは決してないですし、恐怖に対する萎縮は、筋肉を緊張させ、
かえって失敗を招くでしょう。
まさに悪循環です。
あらゆるスポーツ現場の指導者は古い慣習を捨て、正しい子供の教育をして欲しいと思います。
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