ダイエットとテニス

ダイエットとテニスの関係について、テニスコーチの立場から考えてみました。


ダイエットは楽しく運動で

 ダイエットは楽しみながらするに限ります。
 続かなければ意味がありませんし、ストレスを感じるようでは、必要以上に食べてしまったりで、 なかなか効果が現れません。
 そこで、ストレス解消につながる爽快な打球感、ゲーム性があって、脳にも刺激があって、 健康にもなれるテニスのような運動がお勧めです。
 テニスを楽しんでいたら、知らず知らずにダイエット。

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ダイエットの基本

 ダイエットの基本は脂肪を燃焼させることに尽きます。
 燃焼というのは酸化させるということですから、なにしろ酸素が必要になります。
 従って、数ある運動のなかでも、有酸素運動が最も適した運動であるといえます。
 故に、レクレーショナルなテニスなどは適度な有酸素運動ですから、脂肪の燃焼を促すため、ダイエットの効果大です。

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ダイエットは継続できる運動で

 ダイエットは厳しい運動では達成できません。
 なぜならば、つらいと感じる運動は、ほとんどの場合は無酸素運動になってしまいますから、 前述のように、酸素が無いため脂肪は燃焼しません。
「お腹をへっこませたいから、毎日頑張って腹筋をしてるんですよ。」
 このように言ってる方がよくいますが、頑張っていることがダイエットの敵なのです。

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ダイエットは運動の継続が大切

 ダイエットは15分以上の有酸素運動を継続することで、効果を発揮します。
 まず最初の15分の間休まずに(動きが止まらないということです。)運動をしつづけます。
 15分を超えるところから脂肪が運動のエネルギーとして使われ始めますので、 15分を超えてからが勝負です。
 その後にどれだけ運動を継続するかでダイエットの効果が変わります。

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ダイエットとテニス

 ダイエットとテニスの関係は、様々な意見があって統一された見解には至っていないのですが、 テニスという運動はどのような立場で行うのかによって、身体にとって違った効果を及ぼします。
 ゆっくりとしたペースで、軽くジョギングをするように足を動かし続け、 ひたすらラリーを続けるようにすることが、テニスにおいて最も効果的なダイエット方法です。

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ダイエットと果糖

 ダイエットの効果を高める方法として、オレンジジュースなどの果糖を摂取して有酸素運動を行う方法が有名です。
 自分自身の身体では、実際のところ効果があるように感じられます。
しかし、摂りすぎれば消費が追いつかないでしょうから、飲みすぎには注意をしなくてはいけません。
 キーワードは、”果糖と有酸素運動でダイエット”です。

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ダイエットは美しく

 ダイエットは健康に繋がらなくては意味がありません。
 だれもが、病的な痩せ方を美しいとは思わないでしょう。
 体重が落ちることだけに喜びを感じるのではなく、美しく痩せることに喜びを感じるように、 精神的にも健康でなくてはなりません。
 日頃のストレスが心を病ませます。
 テニスはストレスを解消し、心も身体も健康にしてくれます。
 テニスで輝く美しいダイエットを実現しましょう。

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ダイエットと薄毛

 ダイエットと薄毛には、密接な関係があると言われています。
 食事制限などによる、低栄養状態が続くと、髪の発育にも多大な影響があるのです。
 統計によると、特に、30代の女性に薄毛に対する不安が多く、これには、子育て、家事、 仕事などによるストレス、遺伝的要素、多忙や過度な食事制限などによる低栄養状態などが、係わっていると思われます。
 テニスによってストレス解消、有酸素運動によるカロリー消費、5大栄養素を過不足無く摂取、 疲労を溜めない休養、これらのバランスを意識することで、ダイエットの成功と、薄毛の回避を目指しましょう。

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ダイエットは成功のイメージから

 ダイエット後の自分自身の姿について、はっきりとしたイメージを持つことが大切です。
 現在、テニスの世界でもイメージトレーニングの効果は高く評価されています。
 極論ですが、イメージトレーニングだけでも、ある程度の効果は期待できるのです。
 その効果がどの程度であるかは、完全な数値にできるほど解明されている訳ではありませんが、 日頃から「成功した姿」のイメージを持って、実際のダイエットに励めば、より効果的です。

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ダイエットを始めたら体重が増える?

 運動によるダイエットをする際に、理解をしておかなければいけない大切なことがあります。
 それは、脂肪よりも筋肉のほうが重いということです。
 これを知らないと、特に初期の段階で、「運動をして痩せようと思っていたのに、 体重が増えてしまったので、この運動は効果が無い。」という間違えた考えに至ってしまいます。
 しかし実際は、筋肉が増えることによって、基礎代謝があがり、 より脂肪が燃焼されやすくなるのですから、この段階を超えてからが大切な期間といえます。
 ここでやめてしまったら、運動によるダイエットはできません。

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ダイエットとリバウンド

 ダイエットを実践している人がもっとも恐れていることは、その後のリバウンドではないでしょうか。
 例えば、「甘いものも、揚げものも全部我慢して食事制限をしている間は体重が減ったのに、 再び食事を通常通りに食べ始めたら、もとの体重に戻っちゃった。」 よく耳にする話です。
 これはごく当然のことで、特に、食事制限のみのダイエットでは誰にでも起こりうることです。

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ダイエットのメカニズム

 ダイエットのメカニズムは、摂取カロリー-(活動中のカロリー消費+休息中のカロリー消費)です。
 例えば、活動中のカロリー消費を、テニスのような有酸素運動によって効率良く行なったとしても、 休息中のカロリー消費分が少なければ、なかなかその効果は期待しにくくなります。
 そこで、休息中のカロリー消費を高めることを同時に行なうことが効率良くダイエットをするために大切です。

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ダイエットの維持

 ダイエットされた身体を維持するためには、基礎代謝力を高めなければなりません。
そもそも人間は自身の身体(筋肉)を維持するためにカロリーを消費しています。
 これが”休息中のカロリー消費”、すなわち”基礎代謝”です。
 テニスなどの有酸素運動の継続と、基礎代謝での脂肪燃焼量の向上が、ダイエットの効果を維持することにつながります。

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ダイエットの効果があがりにくい人

 ダイエットの効果が上がりにくい人は、筋肉量の少ない人です。
 もともと筋肉量が少ない人は、基礎代謝によって消費されるカロリーが少なく、 このタイプの人は、食べなければ体重を減らすことはできますが(摂取カロリーが少ない)、 普通に食べていたら痩せにくい体質であるといえます。
 当然、このままであれば、ダイエット後のリバウンドの危険度は高くなります。

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ダイエットと遅筋

 ダイエットの効果を高めるために理解していただきたいことは、 筋肉は速筋と遅筋の2種類からできているということです。
 この2種類は、それぞれ役割が異なり、運動時に瞬発力や強度を求められた場合に働くのが速筋で、 継続できる持久的な運動時に働くものが遅筋です。
 主に、有酸素運動では遅筋が使われ、無酸素運動では速筋が使われます。
 テニスによってダイエットをするのであれば、 主に遅筋を使った(長く運動を継続できる)運動であるようにするべきです。

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ダイエットと速筋

 ダイエットに速筋は必要ないかといえば、そうではありません。
 速筋は遅筋に比べ、筋肥大を起こさせやすいので、トレーニングをすれば、 身体に対して筋肉量を増やす効果は高いです。
 速筋と遅筋の割合には個人差があり、同じ強度の運動をしても、 筋肉量の増え方には違いがありますが、90歳になったとしても、 トレーニングをすれば必ず筋肥大させることができます。
 この筋肥大によって、基礎代謝(休息中のカロリー消費)があがることはいうまでもありません。
 テニスは自分でどちらの筋肉を使う運動にするのか、選択することができます。
 自分の現状によって、運動の強度をコントロールし、ダイエットの効果を高めることができるのです。

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ダイエットの具体例(はじめに)

 ダイエットをテニスによって行なう場合の具体例としては、はじめに、 十分なウォーミングアップをします。
 ゆっくりとしたミニラリーや、ボレーボレーが良いでしょう。
 目安になる時間は約15分です。
 ここで注意をすることは、最大心拍数の調整をすることで、 普段の心拍数の個人差によっても異なりますが、おおむね120回/1分を目安にすると良いと思います。
 効果を高めたいと思い頑張りすぎて、 この段階で息切れをしてしまうようでは有酸素運動にならなくなりますし、 そもそも疲労によってテニスダイエットを継続できなくなってしまいます。

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ダイエットの具体例(第一段階)

 15分ほどのウォーミングアップが済みましたら、次にベースラインでのラリーに移ります。
 ここからが、実際に効果が出てくるところです。
 このラリー中に目標にすることは”有酸素運動を長く継続することです。
 有酸素運動であるかを確認する方法としては、話しをしながらラリーができるかを目安にしてください。
 息が切れてしまって、話すのが大変なようではプレーを長く継続できませんから、 ラリーのペースを落とすか、自分自身の動きをゆっくりとするようにしましょう。
 テニスダイエットの効果を高めるためには、どれだけ長い時間継続できるかにかかっています。

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ダイエットの具体例(第二段階)

 テニスダイエットを始めて、一定の期間上記の練習を繰り返していると、 徐々に筋肉が鍛えられ、同じ強度の運動であってもカロリーの消費は少なくなっていきますから、 第二段階として、ペースを上げたり、 相手の返球を待っている間に足踏みをする(している方は回数を増やす。)などの工夫をしてください。
 また、少し遠いところにきたボールをダッシュして返球してみたり、 腰を低く落とした状態でプレーし続けたりすることも、速筋を鍛え、基礎代謝を高めるために有益です。
 しかし、疲れて継続が困難になってしまったら意味がありません。
 目標は有酸素運動による脂肪の燃焼ですから、効果をあせってやりすぎないように心掛けてください。
 適度な負荷をコントロールすることがダイエットには必要です。

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